2020-05-08
【醤油屋のせがれブログ】じっくりと搾る、木製天秤搾り機
高橋醤油では、古来の製法での醤油づくりに取り組んでいます。
その象徴となるのが、この木製天秤搾り機。以前に小豆島を旅行したとき、博物館の中央に展示されていたのがこの搾り機。近代化が進み、機械での醤油づくりが主流になり、無くなっていった過去の遺物のようなものです。
石の重みでゆっくりと搾り出す、カスのカスまで機械で搾るとどうしても雑味まで一緒に出てしまいます。ゆるく搾る分、醤油の取れ高はどうしても少なくなってしまいますが、美味しいところだけ出てきます。
毎日、少しずつ天秤棒を下げ圧力をかけます。日数をかけて、ゆっくりと搾り出す。
蔵の中に、搾り出た醤油が滴り落ちる音が響きわたります。
今日も、麻袋に諸味(もろみ)を詰めて搾る準備完了。
関連記事