【醤油屋のせがれブログ】いざ小豆島へ!part.4
今回が小豆島視察ブログのpart.4。今回は感銘を受けた醤油屋さんをご紹介しようと思います。
今回は『ヤマロク醤油』さんという醤油屋さんです。なぜ、この醤油屋さんに行ったかというのがすべてです。
現在、写真にも写っていますが、こういった大きな木桶を作る職人が全国にほとんど無くなってしまい、各地の醤油メーカーは木桶が経年劣化でダメになると、プラスチックの大きな桶に切り替えていっているのが現状です。しかし、このヤマロク醤油さんの5代目は、自ら木桶作りに取り組むべく、修行に行ったり、地元の大工さんと連携したり、様々な工夫をして、なんとか後世に木桶作りの醤油を残したいと頑張っておられます。
こうした取り組みがテレビなどでも度々取り上げられ、写真にも写っていますが、お店の右側には有名人の指色紙が山のように飾られていました。お店の右側ではスタッフさんが、醤油ラベルの手張り作業を行われていたり、とても開放的で店構えだったので、気軽に入ることが出来ました。
お醤油の種類も数種類のみで、ボトルや容量が違うものの、ヤマロク醤油さんが伝えたい思いがお客様にしっかり伝わるよう、こだわり抜かれた売店でした。
お醤油を眺めていると、スタッフさんが「工場見学もできますが、案内しましょうか?」と声を掛けてくださいました。こだわりの木桶を拝見したかったのもあり案内していただきました。中に入ると・・・
こういった感じでした。いつ頃に建ったのか分からないくらい古い建物だそうで、醤油蔵特有の木の様子が伺えました。実際に五代目が作られた木桶の最初の試作を見せていただき、醤油造りに対する熱い思いを感じました。
醤油造りはこれまでの歴史の上に、今があり、今の取り組みが未来に残す足掛かりとなります。醤油醸造に関わっているすべての人はこの事を理解しているはずですが、実際に行動に起こすには相当の勇気と情熱と根気が必要に違いありません。小豆島という醤油に深く関わる土地で醤油文化を継承していく、そんな素晴らしい景色に出会たヤマロク醤油さんでした。