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兵庫県加西市で北はりまの家庭の味を守り続けて、もすうぐ百年。

会社案内古式三年醤油【古来の醸造方法復活への取り組み】

昔の醸造法を再現!自然熟成天然仕込み!「古式三年しょうゆ」ついに発売!!
3年の醸造期間を経て、ついに発売します!地元原材料・自然熟成・木製大型天秤搾り機などこだわりぬいた体に優しい、昔ながらの味わいを是非ご賞味ください。本数に限りがありますので、ご興味のある方はお早めにお問い合わせください。
TEL 0120-373-580/MAIL info@sakuraizumi.com
オンラインストア https://sakuraizumi.stores.jp/



醤油醸造は、明治以降日本が近代化していく中で徐々に機械化され大量生産・味の均一化へと進んでいきました。原料の大豆、小麦は戦後、国策で国内ではなく海外から輸入することを強いられ現在もそれは続いています。また、核家族化や調味料の多様化で、大手メーカーが低価格を追及し、短期間の発酵で醤油を絞ることが主流となりました。その為 江戸時代に確立された伝統の醸造方法は殆ど無くなってしまい、同時に醤油が持つ本来の風味は人々から忘れ去られてしまったのが現状です。



当店は創業90年の節目を迎えました。年配のお客様から「昔のお醤油の味が忘れられない。」というお言葉をいただき、日本の伝統調味料である醤油の原点を見つめ直す事が当店の使命ではないかと考えるようになり、古式醸造醤油の復活に挑戦することになりました。この醸造方法を一言で表すと「究極の手作り醤油」です。



このプロジェクトにはたくさんの方にご協力を頂きました。高齢で引退された元醤油店主さんや東京の「醤油技術センター」の方には遠い昔の製法を教えてもらい元造り酒屋さんには古道具を譲っていただきました。また大工さんと一緒に資料館にも足を運び古式醸造の道具の研究をいたしました。そして舞台となる古式醸造の蔵を再現することができたのです。カマドも手作りしましたが、中でも難しかったのは昔の「天秤式もろみ搾り機」の復元です。これは大工さんと一緒に試行錯誤した労作です。次世代へ伝承しなくてはならない古式醸造醤油の復活には欠かせないものなのです。

醤油の原料となる3品は、地元加西市の丸大豆「さちゆたか」、小野市の小麦「ふくほのか」、赤穂の塩と地元の農産物にこだわりました。
仕込みは年に2回春・秋に行い、温度管理などは一切せず、自然の力のみで3年もの長い間 寒暖を繰り返し、熟成・発酵させます。そして熟成を終えたもろみは、復元した「天秤式もろみ搾り機」で石と木の重みだけで、ゆっくりと搾り出します。こうして、じわじわ滲み出してくる「古式醸造3年醤油」は時代を超え現代に蘇ります。雑味のないまろやかな味は、醤油の原点といえるでしょう。

平成25年秋にようやく1度目の搾りをむかえます。その時を楽しみにしていただきたいと思います。


仕込み工程

@原材料
材料はシンプルに4種類のみです。余計なものは一切入っておりません。


加西産丸大豆「さちゆたか」小野産小麦「ふくほのか」     赤穂産塩          黒砂糖

A丸大豆を煮る
加西産丸大豆「さちゆたか」30キロを前日から水につけ、やわらかくした後、かまどで4時間かけてじっくり炊き上げます。薪で炊くため火加減がむずかしい作業です。最後は水分がほとんどなくなりアメ色になります。口に入れるとやわらかさと大豆の甘さが口いっぱいに広がります。


@前日から水につけておきます。             A薪を使い大豆を茹でていきます。

B炊き上がれば丁寧にアクを取っていきます。       C4時間後きれいなアメ色に仕上がります。

B小麦を炒る
小野産「ふくほのか」30キロを平釜で数回にわけて休むことなく炒り続けます。少し気を抜くとすぐに底に焦げついてしまいます。小麦のでんぷんをアルファ化して酵素の作用を容易にするための作業です。きつね色になった小麦は冷却後、大豆の表面をおおう程度に割砕します。


@手を動かし続け焦げ付かないようにします。       A4分割程度に粉砕していきます。

C粉合わせ
製麹作業の第一段階は前処理を終えた大豆と小麦を混合し、種麹を加えます。種麹は高温では死滅しますので大豆が冷めるように何回も手やスコップで切り返しを行います。大豆の水分を小麦になじませた後、種麹をふりかけ、手で丁寧に混ぜ合わせます。


@薄く広げた小麦の上に大豆を広げます。         Aスコップで何度も切り返し冷やしていきます。

B種麹を丁寧にふりかけます。              C手で麹をよく混ぜます。

D盛り込み
いよいよ麹蓋(こうじぶた)と呼ばれる浅い箱に原料を入れ、麹室に収めます。一回が約50枚程度です、最も雑菌に侵されやすい作業なので慎重に棚に並べていきます。室内の通風調整はとても重要です。麹蓋の底板は少し隙間があり適度な水分・風・温度をうけやすくなっています。


@同じ分量になるように一つ一つ入れていきます。      A麹室は2重ドアになっています。

B棚に規則正しく通風に考えながら並べていきます。     C部屋いっぱいに並べます。

E製麹
約40時間をかけて麹室で麹菌を繁殖させます。室内の温度・湿度・通風などは機械管理でないため調整がとても難しいです。室内は温度約30度、湿度約80%になります。途中に手入れと称する混ぜ合わせ作業を2回行います。菌が増えると大豆が緑色の粉に覆われ硬くなります。


@室温が下がるとストーブを焚きます。           A布で保温することもあります。

B一枚ずつ丁寧に手入れを行います。            C麹の完成です。

F仕込み
麹室から出した麹を赤穂塩を溶かした塩水樽に入れます。これが分解・発酵・熟成の後「もろみ」と呼ばれる醤油の元になります。日本の四季の温度経過がもろみの熟成に大変適しているといわれます。これが一般に天然醸造と呼ばれるものです。当店は2年半〜3年をめどに醤油を搾ります。


@赤穂塩の食塩水を麹の1.2倍用意します。        A麹を払います。菌が舞い上がります。

B仕込み直後の粗櫂作業です。                 C今後熟成まで櫂入れを繰り返します。

G醤油を搾る
いよいよ醤油を搾ります。当店は国内でも大変めずらしい木製の天秤搾り機を再現・復活させました。たくさんの石を棒の先に吊るしその重みでじっくり搾ります。そのため雑味は粕とともに残り美味しいところだけが搾れます。搾った汁は「生揚げ」と呼ばれ、当店は昔の味付けにのっとり黒砂糖のみで皆様にお届けします。




  *平成25年秋以降完成予定